■先週の血統ピックアップ


・1/19 京成杯(GIII・中山・芝2000m)
 後方を追走したクリスタルブラックが直線で外から伸び、先に抜け出したスカイグルーヴを1/2馬身とらえました。初戦はスローペースの上がり勝負だったので、評価が難しかったのですが、格上挑戦の重賞で見事に結果を出しました。

 父キズナは昨年の新種牡馬チャンピオン。2歳全体の種牡馬ランキングでも父ディープインパクトに次ぐ2位に食い込みました。年が明けても勢いは衰えず、ここまで5勝を挙げています。重賞はビアンフェの函館2歳S(GIII)、キメラヴェリテの北海道2歳優駿(Jpn3)に次いで3勝目。いまのところ東京芝よりも中山芝を得意とし、阪神と京都では外回りよりも内回りの成績が優秀です。とはいえ、まだサンプルが少ないので、小回り向きと決めつけるのは危険です。

 種牡馬成績は3年ぐらい見てみないとはっきりした傾向はつかめません。本馬は母方に荒れ馬場の中山コースに適性があるロベルト系を抱えているので、時計の掛かる中山コースは合っていたと思います。

・1/19 新馬戦(中山・芝1600m)
 好位追走のルフトシュトロームが4コーナーで先頭に並びかけ、直線でほぼ馬なりのまま抜け出しました。道中のペースが遅く、なおかつラストも無理に追わなかったので時計的には平凡。しかし、大物感を感じさせる勝ちっぷりだったと思います。アロハリリー(現オープン/父ハーツクライ)の半弟で、母ハワイアンウインドは小倉芝2000mで1分57秒2のレコードタイムを樹立した芝中距離向きのスピード馬でした。

 父キンシャサノキセキはデインヒルを抱えた繁殖牝馬とニックスの関係にあります。本馬はこのパターン。同じくノーザンファームが生産したキンシャサノキセキ産駒の3歳馬にフランジヴェント(現4戦1勝)という牝馬がいますが、ルフトシュトロームとは4分の3同血(父が同じで母同士が親子)で、やはり母方にデインヒルを持っています。2頭の牝祖ウインドインハーヘアは名馬ディープインパクトやブラックタイド(キタサンブラックの父)を産み、ファミリーからレイデオロ(日本ダービー、天皇賞・秋)を出しています。配合的に素晴らしく、ファミリーも優秀なので、上級クラスまで出世しそうです。

■今週の血統注目馬は?

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