■先週の血統ピックアップ


・1/12 シンザン記念(GIII・京都・芝1600m)
 3番手を追走したサンクテュエールが直線でプリンスリターンとの競り合いをクビ差制しました。父ディープインパクトは3日間開催で重賞2勝。それだけでなく、昨年の師走開催初週から7週連続重賞制覇となり自己記録に並びました。

 母ヒルダズパッションは米14戦8勝。バレリーナS(米G1・ダ7ハロン)など5つの重賞を制した名牝で、ノーザンファームがアメリカのセールで購買し、日本に連れてきました。ハーツクライとの交配で誕生した息子のヨシダは、セレクトセールでアメリカ人に購買され、太平洋を渡って競走馬となり、芝とダートそれぞれのG1を勝ちました。スピードと同時にパワーを秘めた血統構成なので、時計の掛かる現在の京都芝を苦にしませんでした。狭いところを抜けてきた精神力、パワー兼備のスピードは、この先のクラシック戦線でも大きな武器となるでしょう。道悪もこなせるはずです。

・1/13 フェアリーS(GIII・中山・芝1600m)
 ハナを切ったスマイルカナが後続を寄せ付けず逃げ切りました。父ディープインパクト、2代母キャタリナという血統なので、海外でG1を2勝したエイシンヒカリと4分の3同血です。エイシンヒカリは逃げ馬で、本馬の母の父ディストーテッドヒューマーも一本調子なところがあります。母エーシンクールディは根岸Sで4着などの成績があるダートホースでした。したがって、父ディープインパクトは終いの切れ味が持ち味ではあるものの、母方の特長が強く表れているのか、逃げて粘り強いタイプとなりました。少し時計の掛かる中山コースも合っていたと思います。

 416kgと小柄な馬なので、揉まれることなく逃げるのは体格的にも合理的な戦法といえます。今後は競りかけてくる馬をどうさばくかが課題となりそうです。

■今週の血統注目馬は?

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