■先週の血統ピックアップ


・12/8 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・阪神・芝1600m)
 果敢にハナを切ったレシステンシアが後続を5馬身突き放して逃げ切りました。前後半45秒5-47秒2という過酷な前傾ラップ。それでいて最速の上がり(35秒2)をマークしたのですから、後続が突き放されるのも仕方ありません。レシステンシアがあまりに強すぎたため、他の馬は何もできずに終わってしまいました。

 これまで牝馬クラシック戦線はリアアメリアを巡る争いでしたが、今回のレースを境に図式が一変しました。レシステンシアが頭二つほど抜けた桜花賞候補に躍り出た感があります。ダイワメジャー産駒らしいスピードの持続力を武器とするタイプで、同産駒の2歳牝馬チャンピオンは2015年のメジャーエンブレムに次いで2頭目です。

 母マラコスタムブラダは南米アルゼンチンでヒルベルトレレナ大賞(G1・芝2200m)を鮮やかに逃げ切りました。このレースはサトノダイヤモンドの母マルペンサが勝ったレースでもあります。

・12/8 香港ヴァーズ(G1・シャティン・芝2400m)
 中団を追走したグローリーヴェイズが直線で馬群を割って抜け出し、ラッキーライラックに3馬身半差をつけて快勝しました。今年の春、天皇賞・春でフィエールマンにクビ差敗れたのですが、後続を6馬身引き離しており、いよいよ本格化したという印象がありました。しかし、前走の京都大賞典は6着。ペースが遅く、外枠で前に馬を置けなかったことでハミを噛んでしまい、最後の直線では進路が狭くなる不利もありました。

 今回はモレイラ騎手の好騎乗もあり本来の実力を出し切ることができました。父がディープインパクトで、3代母がメジロラモーヌ。前者は2005年の三冠馬、後者は1986年の牝馬三冠馬です。母の父はスピード型のスウェプトオーヴァーボードですが、牝系のスタミナが優越しているため、タイプとしては完全にスタミナ型です。来年春にドバイへ行くのか天皇賞へ向かうのか分かりませんが、いずれにしても勝機十分でしょう。

■今週の血統注目馬は?

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