■先週の血統ピックアップ


・10/6 毎日王冠(GII・東京・芝1800m)

 出遅れて後方からの競馬となったダノンキングリーが直線で大外から突き抜けて1番人気に応えました。皐月賞と日本ダービーはタイム差なしの3着、2着。それ以外のレースはすべて勝っているので、3歳世代屈指の実力馬であるのは疑いようがありません。兄弟近親は1200〜1600mを得意とする馬ばかりなので、敗れた2戦は距離が長かったという面もあったはずです。したがって距離短縮の今回は走りごろの好条件でした。

 2歳暮れのひいらぎ賞(芝1600m)のレース内容が素晴らしかったので、ひょっとしたらもう1ハロン短い1600mがベストの可能性もあります。次走が天皇賞・秋であれば、アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ダノンプレミアムが相手となるので、楽な競馬にはならないはずですが、もし予定通りマイルCSに出てくるようなら大いに期待したいところです。

・10/5 サウジアラビアロイヤルC(GIII・東京・芝1600m)

 中団を追走した断然人気のサリオスがクラヴァシュドールとの一騎打ちを制し、2戦目にして重賞を勝ちました。ハーツクライ産駒のワンツーフィニッシュです。今年の2歳世代はハーツクライ産駒の当たり年。すでにウーマンズハートが重賞を、マイラプソディがオープン特別を勝っています。サリオスは初戦の勝ちっぷりから超大物との評価を得ていましたが、今回のレコード勝ちはそれを証明するものです。

 2着クラヴァシュドール、アイビーSに出走予定のワーケアなども重賞を狙える実力馬で、なぜ今年の2歳世代にハーツクライ産駒の素質馬が一斉に群がり出てきたのか謎です。サリオスは血統だけを見ればマイラーとは思えないのですが、競走馬の能力は気性が大きく関わっているので、この先、陣営がどのような路線を選択するのか興味深いところです。

■今週の血統注目馬は?

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