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▲水口騎手がパートナー・セカンドテーブルの引退を語る (C)netkeiba.com


水口優也騎手、28歳。一度は美浦所属でデビューした彼は栗東に移籍したことで多くの運命的な出会いを経験しました。そのうちの1頭がセカンドテーブル。火曜日から日曜日までつきっきりで調教に跨り、コース主体だった調教に坂路を取り入れるなどして体力強化を図ると、2017年CBC賞では13番人気ながらハナ差の2着に粘りました。それは水口騎手のキャリアで初めての重賞連対、さらに重賞初制覇を夢見た瞬間でもありました。

二人三脚で歩んできたセカンドテーブルは今年もCBC賞を目指していましたが、骨折のため引退。「在厩している時はセカンド一色で、大好きだった」という相棒と共に成長した日々を振り返ります。

(取材・構成=大恵陽子)


オーナーに「イチから調教をやらせてください」


――2014年京王杯2歳S勝ち馬のセカンドテーブルが先日引退し、ホーストラスト北海道で余生を過ごすこととなりました。重賞制覇は戸崎圭太騎手とのコンビでしたが、3歳秋から水口騎手が手綱を握るようになり、「名コンビ」という印象でした。

水口優也騎手(以下、水口) よく頑張ってくれたと思います。火曜日から日曜日まで毎日トレセンで調教に乗っていました。休養で牧場にいる時も乗りに行っていましたし、骨折した時は北海道の牧場まで会いに行きました。

 セカンド(テーブル)がいる間はセカンド一色で過ごしていて、大好きでしたね。向こうは嫌いだったと思いますけど(笑)。

――水口騎手ご自身は現在、栗東所属ですが、2010年デビュー時は美浦所属でした。栗東に来たのはどんなきっかけからですか?

水口 2年目の11月頃だったと思います。その年の夏は函館・小倉・札幌に滞在していたんです。そこで関西の調教師と話したりして繋がりができて、のちの所属の小原(伊佐美)先生に・・・

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