今週のface

▲ダービーでリオンリオンに騎乗した横山武史騎手 (C)netkeiba.com


ロジャーバローズの優勝で幕を閉じた“令和”最初の日本ダービー。戦前に大きな注目を集めていたのはサートゥルナーリアをはじめとする“3強”の動向のほか、父・横山典弘(51)の騎乗停止により、青葉賞馬リオンリオン(牡3、松永幹)のバトンが回ってきた息子・横山武史(20)についての話題だった。弱冠二十歳のダービー挑戦。レースを迎えるまでの心境から、騎乗を終えての感想、そして今後へ向けて…。胸の内に迫った。

(取材・文=東京スポーツ・藤井真俊)


何ごとにも挑戦することが大好き


――リオンリオンの騎乗依頼があったのは、ダービーのちょうど1週前にあたる日曜日(19日)でした。最初に聞いた時はどんな気持ちでしたか?

横山武 新潟競馬場で聞いたのですが、驚きが半分、うれしさが半分でしたね。最初はもちろんビックリしましたけど、だんだんニヤケが止まらなくなって…(笑)。

――ニヤケですか(笑)。

横山武 はい。だってダービーですから。いくら乗りたいと思っても、なかなか乗ることのできないレースです。そんな大舞台に依頼を頂いたことが、本当にうれしかった。

今週のface

▲青葉賞を横山典弘騎手の手綱で勝利したリオンリオン (撮影:下野雄規)


――すごいですね…。自分だったらプレッシャーで真っ青になってしまいます。

横山武 う〜ん…。僕はあまりそういう感覚はないんですよ。何ごとにも挑戦することが大好き。逆にやらずに後悔することは好きではないんです。

――度胸があるんですね。競馬学校に入る前は乗馬をしていたと聞きましたが、他にスポーツなどはやっていたのですか?

横山武 いいえ。小6で乗馬を始めるまでは遊んでばかりでした(笑)。まあ遊びにおいても負けず嫌いではありましたけど。

――なるほど。ではそのメンタルの強さは、天性のものなんですね。

横山武 どうなんでしょう? ただ周りの人からはよく「物怖じしない性格だな」とは言われます。あとは「お前は悩みがなさそうでいいな」とか(笑)。

――アハハ。週中のトレセンでは「楽しみが8割、緊張が2割」とおっしゃっていましたが、レースが近づくにつれて、その心境に変化はありましたか?・・・

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