“すぐに使える”血統知識を伝授する、栗山求氏の簡単血統塾。先週は牡馬牝馬ともにクラシックへ向けてのトライアル重賞が開催。弥生賞勝ち馬のメイショウテンゲン、チューリップ賞勝ち馬のダノンファンタジーの本番への展望を血統的に解説。特に牝馬クラシック戦線は勢力図に大きな変化はなく、2歳女王ダノンファンタジーは「オークスより桜花賞向き」とのこと。今後に向けて、チェックしておきましょう!

■先週の血統ピックアップ


・3/3 弥生賞(GII・中山・芝2000m)
 中団の外につけたメイショウテンゲンが重馬場を苦にすることなく力強く抜け出しました。まだ500万条件に出られる身で、今回は10頭立ての8番人気。道悪に強いサドラーズウェルズを抱えていること、外が伸びる馬場で大外枠だったことが幸いしました。母メイショウベルーガは現役時代に日経新春杯と京都大賞典を勝った実力馬で、エリザベス女王杯では2着と健闘しています。函館の不良馬場を勝った経験がある道悪巧者でした。

「ディープインパクト×フレンチデピュティ」はマカヒキ、ショウナンパンドラ、アンジュデジール、カミノタサハラをはじめ多くの活躍馬で出ているニックス。マカヒキとカミノタサハラは弥生賞を勝っているので、このレースに強い配合といえるかもしれません。今回は道悪に助けられた部分があり、良馬場ではまだ未知数。本番でも雨が降れば楽しみです。

・3/2 チューリップ賞(GII・阪神・芝1600m)
 3番手追走のダノンファンタジーが直線で進路確保に手間取りながらも快勝しました。これでファンタジーS、阪神ジュベナイルフィリーズを含めて4連勝。阪神ジュベナイルフィリーズ2、3着馬クロノジェネシス、ビーチサンバがクイーンCでワンツーフィニッシュを決め、ダノンファンタジーも年明け緒戦を楽勝。牡馬クラシック戦線は重賞ごとに新勢力が台頭していますが、牝馬クラシック戦線は昨年暮れの勢力図のまま本番を迎えることになり、桜花賞は大きく荒れることはないでしょう。

 ディープインパクト産駒で、母ライフフォーセールはアルゼンチンで2000mと2200mのGIを勝ちました。したがって、距離の融通性はあると思いますが、回転の速いフットワークなので、オークスよりも桜花賞のほうが向いているはずです。

■今週の血統注目馬は?

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