“すぐに使える”血統知識を教える栗山求氏の簡単血統塾。まずは先週勝利を挙げた3歳馬2頭の血統的評価。ダービーに向けても楽しみな良血馬が出てきました。それから昨日の小倉大賞典も盛り上がった小倉競馬で今週末狙いたいある血統注目馬をピックアップ。さらには昨年の新種牡馬ダンカークの解説と、今回も内容盛りだくさんでお送りします!

■先週の血統ピックアップ


・2/17 ヒヤシンスS(3歳OP・東京・ダ1600m)
 2番人気のオーヴァルエースが中団から伸びて快勝しました。通算成績は3戦全勝。ヒヤシンスSはダートの出世レースですから今後が楽しみです。父ヘニーヒューズはモーニン(フェブラリーS)やアジアエクスプレス(朝日杯FS)の父で、輸入後の種付けで誕生した産駒はまだ2世代しかデビューしていませんが、初年度の現4歳にはドンフォルティス(北海道2歳優駿)やバイラ(端午S)が、2世代目の現3歳には本馬がいます。

 JRAのダート戦のみを対象とした現4歳世代限定の種牡馬成績を調べると、獲得賞金額、勝利数ともにヘニーヒューズがトップ。ダート種牡馬界の横綱ともいえるゴールドアリュール(いずれも2位)を上回っているのですから驚きです。今後も“ダートのヘニーヒューズ”から目が離せません。

・2/16 つばき賞(3歳500万下・京都・芝1800m)
 直線外に持ち出したワールドプレミアが差し切りました。2011年から昨年までの8年間にディープインパクト産駒が5勝(2着2回)と圧倒的な成績を収めているレースですが、本馬もまたディープインパクト産駒です。スローの瞬発力勝負となりやすいレースにもかかわらず、今年は1000m通過58秒6と超ハイペースとなったため、勝ち馬の上がり3ハロンは36秒1と掛かりました。タフなレースをしっかり勝ちきったのは評価できます。

 マイラーズCを勝ち、皐月賞でも2着となったワールドエースの全弟。デビュー当初はどこか頼りない印象でしたが、レースを重ねて馬がしっかりしてきました。ワールドプレミアは皐月賞よりもダービー向きで、そのころになればもっと馬が良くなっているはずです。

■今週の血統注目馬は?

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