降雪の影響もあり、毎日中央競馬が行われることとなった3連休、いかがでしたでしょうか?“すぐに使える”血統塾。今回は3歳重賞を制して牡牝それぞれのクラシック注目馬となったダノンキングリーとクロノジェネシスの血統的解説からスタート。そして先週に引き続き「新馬戦で負けた馬が2戦目に未勝利戦に出てきた場合」のダート編、いずれも要チェックの授業です!

■先週の血統ピックアップ


・2/10 共同通信杯(GIII・東京・芝1800m)
 中団を追走したダノンキングリーが内から抜け出し、断然人気の2歳王者アドマイヤマーズをくだしました。戦績はこれで3戦全勝。ディープインパクト産駒はこの世代、グランアレグリア、シェーングランツ、ダノンファンタジーと、牝馬の活躍馬が先行していましたが、先々週のダノンチェイサー、そして先週のダノンキングリーと、2週連続で牡馬が重賞を勝ち、帳尻を合わせてきました。

「ディープインパクト×ストームキャット」は、キズナ、リアルスティール、エイシンヒカリ、ラキシス、サトノアラジン、アユサンなどが出ているニックス。JBCスプリントなどダート短距離重賞を9勝したダノンレジェンド(父マッチョウノ)の半弟にあたり、母方の血はスピード色が強いので、距離延長は歓迎できません。今回はラストの瞬発力勝負となり、距離適性を問われなかったことが吉と出ました。皐月賞はぎりぎり守備範囲で、ダービーよりもNHKマイルCのほうが合っているでしょう。

・2/11 クイーンC(GIII・東京・芝1600m)
 直線外に持ち出したクロノジェネシスがビーチサンバとの一騎打ちを制しました。わずかクビ差でしたが、手応えには余裕があり、着差以上の力差を感じさせる内容でした。父バゴは現役時代に凱旋門賞を勝ち、これまでビッグウィーク(菊花賞)をはじめJRAで5頭の重賞勝ち馬を出したほか、ダートグレード競走で活躍したトロワボヌール(クイーン賞、スパーキングレディーC)などを出しています。とはいえ、種牡馬ランキングのパーソナルベストは2010年の36位。決してメジャーとはいえない種牡馬です。母クロノロジストはビーチサンバと血統構成が同一(父が同じで母同士が全姉妹)で、これまでJRAで走った産駒8頭中7頭が勝ち上がるという好成績。

 バゴ産駒は切れ味に乏しいところが見られますが、クロノジェネシスのハイレベルな能力、そして切れ味は、母の非凡な資質や配合の妙に求められそうです。阪神JFにおけるダノンファンタジーとの着差はわずか1/2馬身。桜花賞ではダノンファンタジーやグランアレグリアといい勝負でしょうし、距離が延びるオークスではこちらに分があるはずです。

■今週の血統注目馬は?

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