「今日から使える」血統知識をレクチャーする、栗山求氏の『簡単血統塾』第7回目。まずはチャンピオンズCを制した3歳馬ルヴァンスレーヴについて。栗山氏の同馬への評価は最大級です。「血統注目馬」ではあえての特別戦をチョイス。“隠れたコース巧者”という視点で要チェックの3頭を挙げてくれます。

■先週の血統ピックアップ


・12/2 チャンピオンズC(GI・中京・ダ1800m)
 ルヴァンスレーヴが後続に2馬身半差をつけて完勝しました。このレースを3歳馬が制したのは初めて。前身のジャパンカップダート時代を含めると06年のアロンダイト以来12年ぶりです。父シンボリクリスエスはロベルト系で、日本における同系は、ほかにリアルシャダイ、ブライアンズタイム、グラスワンダーなどが有名です。能力の上限が高く、大レース向きの底力とスタミナに恵まれていますが、どの産駒もコンスタントに走るわけではなく一発長打型である――というおおざっぱな傾向があります。

 ルヴァンスレーヴはロベルト系の最良の部分だけを抽出し、ネガティヴな部分を取り去ったような馬です。3歳にしてGIを4勝したダートホースは初めて。今後どのような蹄跡を描いていくのか楽しみでなりません。

・12/1 葉牡丹賞(中山・芝2000m)
 7番人気の伏兵シークレットランが従来のコースレコードを0秒3更新する1分59秒6で勝ちました。この距離のJRA2歳レコードでもあります。父ダンカークは現2歳世代が初年度産駒。アメリカから輸入される前の2013年、同国のファーストシーズンサイアーチャンピオンとなっています。ダート競馬主体のアメリカ競馬で実績を残した馬でしたが、日本でデビューした産駒は芝でも問題なく走っています。

 現時点で芝7勝、ダート6勝という成績。本馬は芝向きのダイナカール牝系に属しており、母カールファターレは二冠馬ドゥラメンテの8分の7同血。配合的にも高く評価できる馬です。

■今週の血統注目馬は?

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