“すぐに使える”血統知識を学べる栗山求氏の血統塾。今回は東海Sを勝利しダート界の新星として注目を浴びているインティの血統的な解説から。そして今週の競馬へ向けては、中山競馬場から東京開催に替わるうえでの馬券的な狙い目の変化について。こちらも要チェックです!

■先週の血統ピックアップ


・1/20 東海S(GII・中京・ダ1800m)
 マイペースの逃げを打ったインティが押し切り、単勝1.5倍の断然人気に応えました。朝から午後の早い時間にかけて小雨が降り続き、良馬場とはいえダートは少し締まったコンディション。とはいえ、1000m通過61秒5は決して遅いペースではなく、それでいてラスト2ハロンを11秒6-11秒9でまとめたわけですから強かったと思います。

 父ケイムホームはミスタープロスペクター系のパワー型種牡馬で、2018年の総合種牡馬ランキングは65位。過去にはサウンドリアーナ(ファンタジーS)、タガノトネール(武蔵野S)などを出したものの、ここ最近は種付け頭数が減り続け、昨年から九州の鹿児島で供用されています。母キティはダートの準オープンで2着の成績がある活躍馬。母のポテンシャルの高さに加え、父との配合的な相性の良さがインティの非凡な能力を形作ったと言えそうです。馬主の武田茂男さんは、同じ日大馬術部OBの岩崎伸道さんとともにメジロ牧場の全盛期を支えた名ホースマン(在籍は1974〜1995年)。現在は浦河で武田ステーブルという育成牧場を経営されています。

・1/20 菜の花賞(3歳500万下・中山・芝1600m)
 ダッシュよく先頭に立ったコントラチェックが後続を寄せ付けず逃げ切りました。勝ちタイムは1分33秒8。ペースや馬場コンディションが違うので単純比較はできませんが、除外で出走できなかった先週のフェアリーSは1分36秒0、前日の古馬1000万下は1分34秒6ですから、優秀な時計であるのは間違いないでしょう。

 京王杯スプリングCを勝ったムーンクエイク、中山牝馬Sなど重賞を3勝したバウンスシャッセの半妹にあたる良血。母方にフェアリーキングを持つディープインパクト産駒は、ハープスター、ジュールポレール、ファタモルガーナ、ワントゥワンなど抜群の成績を収めています。藤沢和雄厩舎の現3歳世代はディープインパクト牝馬が絶好調で、すでにグランアレグリア、シェーングランツと2頭の重賞勝ち馬を擁しています。いずれコントラチェックもそれに加わりそうです。

■今週の血統注目馬は?

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