あけましておめでとうございます。“すぐに使える血統知識”をモットーに開講した栗山求氏の『簡単血統塾』、新年一発目です!まずは新年の風物詩である東西金杯の血統的振り返り、そして今週の“Tips”では「デビューが遅れた馬たち」の新馬戦をどう狙うかというお話。特にダートについては「意外」な種牡馬の名前も登場します。ぜひご覧ください!

■先週の血統ピックアップ


・1/5 中山金杯(GIII・中山・芝2000m)
 中団を追走したウインブライトが横一戦の追い比べを制しました。昨年は2着で、今年は58kgのトップハンデを背負って1着。地力強化をうかがわせる内容でした。次走は連覇がかかる中山記念。昨年よりも1kg増の57kgを背負うことになりますが、今回58kgを難なくこなしたので問題ないでしょう。「ステイゴールド×アドマイヤコジーン」という組み合わせは、出走4頭中3頭が重賞で掲示板に載っています。きわめて相性がいいのでニックスといっていいでしょう。

 ステイゴールド産駒は中山芝コースを得意としており、東京芝コースと比較して、勝率、連対率、複勝率、1走あたりの賞金額と、すべてにおいて上回っています。ウインブライトは中山芝コースで[4-2-0-1]。唯一の凡走はGIの皐月賞でした。GII〜GIIIでは信頼性抜群です。

・1/5 京都金杯(GIII・阪神・芝1600m)
 パクスアメリカーナが中団から力強く伸びて差し切りました。これが重賞初制覇となります。ヴィクトリアマイルを含めて重賞を5勝した名牝ホエールキャプチャの全弟で、日高の名門・千代田牧場の生産馬です。千代田牧場が誇るチヨダマサコの牝系はクロフネと相性が抜群で、上記の姉弟の他に、ベストクルーズ(ファンタジーS-2着)、シゲルスダチ(北九州記念-2着)、ドリームセーリング(中山金杯-4着)などが出ています。

 父クロフネはこれまでカレンチャン、アエロリット、フサイチリシャール、スリープレスナイト、クラリティスカイ、ホワイトフーガなど多くの名馬を出してきましたが、牝馬の活躍馬が多いこともあって後継種牡馬には恵まれず、フサイチリシャールが6年間種付けをしたものの、すでに引退しています。パクスアメリカーナはこれだけの良血ですから、さらに重賞タイトルを積み上げて、ゆくゆくは種牡馬入りしてほしいものです。クロフネは血の質が素晴らしいので需要は大きいはずです。

■今週の血統注目馬は?

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